作曲・編曲・打込: hg
キャラクター・作画: シガハナコ
企画・制作・作詞: MBCS
会社の設立
歌で覚える企業会計(初心者のための会計入門)の第一弾は会社の設立についてです。今回は、会計というよりは、会計を理解するうえで避けては通れない会社法(日本では少し前まで商法という法律の一部分でした)についての記述が多くなっています。
このなかででてくる3人のキャラクターですが、男の子は「C」、うさぎは「L」、ねこは「R」という名前です。
今回の動画に登場するシーンは2つ。C、L、Rの3人が会社を作って、まほろば株式会社(架空の名前であり、実在する同名の会社とは一切関係ありません)の看板を掲げようとしているシーンと、3人で会社の事業計画についてミーティングをしているシーンです。
さて、株式会社って何でしょうか?そもそも会社って何でしょうか?資本金って?企業会計を理解するためには、まずは、こういった会社法上の基本的な概念の意味を押さえることが重要です。
キーワードの解説
- 会社
会社とは営利を目的とした社団法人のことを言います。
営利を目的とは、商売をして儲けることを目的にしているという意味です。社団は人の集まりのことを言います。ここで気をつけたいのは、会社は従業員が集まっているという意味で社団なのではなく、出資者のが集まっているという意味で社団です。で、法人とは何かというと、ヒト(自然人)ではないが法律上、権利義務の当事者となることができるとみなされるものを言います。
もう少し詳細に意味を押さえたい人は、wikipediaとかで調べてみてください。
- 株式会社
株式会社は、多くの参加者から資金を集めることにより、リスクがある事業や大規模事業を行うことを可能にするためにできた会社形態です。
株式会社の特色は"株式"と"有限責任"にあります。
株式とは、株式会社の出資者としての地位(持分)のことを言います。また、その出資者としての地位(持分)が細分化された割合的単位の形をとるというのも株式会社の特徴です。割合的単位というのも、会社法のテキストに必ず出てくる独特の言い回しですが、1株とか2株とか出資者が保有する株の数、あるいは保有比率がその出資者の権利の大きさを示すという意味です。
有限責任とは、株式会社の株主がその出資金額を限度とする責任を負うだけで、会社の債権者に対しなんらの責任も負わないことを意味します。例えば、会社が倒産したときのことを考えて見ます。株主が出資したお金は全く戻ってこないかもしれません。ただ、株式会社の場合は、返済しきれずに残った借金については株主が責任を負う必要はありません。これが合名会社という会社形態の場合は、出資者が会社の債務について最後まで責任を負わなくてはなりません。
この株式という仕組みがあることにより、株式会社は多くの人から少しずつ少しずつお金を集めて、大規模な事業の元手とすることができるのです。また、有限責任という仕組みがあることにより、人びとは安心して株式会社に事業資金を託すことができるのです。
- 株主
株式会社の出資者のことを株主と言います。単に、株式を保有している者というように理解しても差し支えないでしょう。
なお、法律上は株主(出資者)のことを「社員」という言葉で表しますが、これは、社団の一員という意味で社員という言葉が使われているのであり、会社と雇用契約関係にある従業員を社員という意味とは異なります。
- 資本金
ざっくり言ってしまうと、資本金は株主が出資した金額のことでです。もう少し厳密に言うと、株主が出資した金額のうち資本金とすることと決められた額になります。
気になるようであれば、wikipediaとかで調べてみるといいでしょう。
- 議決権
議決権とは、株主が株主総会において議案等に対して賛否の意思を表示し、会社の意思決定に関与する権利のことをいいます。
株主の権利は、自益権(会社から経済的利益をうける権利)と共益権(会社の経営に参加する権利)に分類されますが、議決権は共益権の一つです。
ちなみに、自益権とは剰余金の配当をうける権利、残余財産の分配を受ける権利のことをいいます。
- 複式簿記
複式簿記とは、企業の経済活動について記録、集計、報告するための記帳技術のひとつです。その特徴は、取引を借方と貸方という2つの要素に分解して記帳すること、貨幣額で記帳することにあります。
借方、貸方というのは複式簿記や企業会計の独特の用語ですが、「借方は左側、貸方は右側」とだけ覚えれば十分です。それ以上の意味は考えないのがコツです。
- VC(ベンチャーキャピタル)
ベンチャーキャピタルとは、主にベンチャービジネスを行う未上場企業に対して、資金提供や経営支援を行う投資育成会社のことを言います。事業を立ち上げようとしている経営者が、その事業に必要な資金を自分だけでは準備できないときは、VCなどの投資家を探してきて、投資してもらいます。
会計処理
さて、キーワードについて概要を把握したところで、歌の中にでてきた取引についての会計処理を少しだけ見てみましょう。
自己資金による出資は1,000万円でした。これを複式簿記で記帳すると次のようになります
(借方)現金預金 1,000万円 (貸方)資本金 1,000万円
また、VCによる出資金も1,000万円でした。これも同様に記帳します。
(借方)現金預金 1,000万円 (貸方)資本金 1,000万円
そして銀行からの借入金は500万円でした。これは次のように記帳します。
(借方)現金預金 500万円 (貸方)借入金 500万円
ここまでの3つの取引を集計すると、下記の表のようになります。左側は左側だけ、右側は右側だけで足し算をしたわけです。この表のことを、貸借対照表とかバランスシートと呼びます。表の左側には会社が保有している資産が載っています。この例では、現金預金2,500万円のみです。そして表の右側には、その資産の調達方法が載っています。銀行からの借入金500万円と、株主が出資した資本金2,000万円です。
複式簿記で取引を集計すると、貸借対照表(BS)だけではなく、損益計算書(PL)と呼ばれる表もできるのですが、それについては次回以降で触れます。
| 現金預金 | 2,500万円 | 借入金 | 500万円 |
| 資本金 | 2,000万円 |
以上、歌で覚える企業会計(初心者のための会計入門)の第一弾「会社の設立」でした。第2弾の公表までにはしばらく時間がかかりそうなので、気長にお待ちください。



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