仕事の合間に、ジム・ジャームッシュの『ミステリー・トレイン [DVD]』という映画を見た。
この映画は夜サン・ジェルマン・デ・プレの映画館で見た記憶がある。1人でみたのか知り合いがいたのかは覚えていない。僕のほかに客はアジア系(KOREAだと思う)の一組のカップルだけだったと思う。
女優ニコレッタ・ブラスキが演じるイタリア女性が電話ボックスで電話を切ったあと、腕を挙げた時に、脇毛が見えた瞬間、このカップルの女性が「ワオ」と言った思い出が残っていたが、作品を見直したときに、意外にいろいろなシーンやストーリーが思い出されたのには驚いた。
今年はジム・ジャームッシュ作品を見続けようか。
くらたまなぶ著『リクルート「創刊男」の大ヒット発想術 (日経ビジネス人文庫)』を再読している。
とにかく身近な人にアイデアや企画は「聞き始める」ことが挙がっていた。
本書でも、親しい人ばかりに聞くと調査結果にバイアスがかかるという人がいるが、著者はそれは市場調査の話で、マーケティングにはどんどんかたよってしまえばいいとコメントしている。
その効果は、身近な人は平気で「裸の王様だ!」と言ってくれるからと。
いざ仕事となると、なぜか「遠い人」から考えてしまう。そこをまずは「身近な人」から聞き始める。それが、ヒアリング第一歩の秘訣なのである。
僕もいくつかのプロジェクトにつき、まずは周りに話してみることをしている。聞くことなしにプロジェクトをすすめる人もいるが、アプローチとしてはまちがっていなかったのだろうかとこの本を読み返してみると思えてくる。
ただ、近しい人に聞くと、忌憚のない意見が聞けるのは確かだ。
著者もいくつかのヒット作品を生み出す前段において、近しい人から「裸の王様!」であることをしらされた多数の企画があったという。
そういうものだ。
裸の王様はアンデルセンの童話であるが、開高健氏が書いた小説に『裸の王様』があり、学生時代に読んだ記憶がある。
画家が大人の世界に圧っしつぶされる子供たちの想像力をすくような話だったような。
僕らも、裸の王様であることを聞くことからはじめよう。
アンデルセンの人魚姫。なかなか前を向いてくれないようだ。
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