【地域・九州】福岡の最近のブログ記事

平成21年11月14日付けの西日本新聞の記事【新天町 釜山の商店街と協力へ 地図を交換互いの店紹介】を読む。

記事によると、「海峡を越えた商店街交流をしようと福岡市中央区の新天町商店街の役員2人が12日、韓国釜山市の繁華街・光復路を訪問。両市が「アジアゲートウェイ」と称して共同で観光キャンペーンに取り組む中、店舗を紹介する地図の交換などを通じて、現地の商店街とお互いの集客促進に協力していくことで合意した。」とある。

観光客の増加を受けての試みのようだ。

平成21年5月28日付の西日本新聞の記事【「一番街どげんかしよう」 久留米市中心街 空き店舗率、最悪の37%】を読む。

記事によると、「空き店舗率37%‐。筑後地区の「高級ブランド街」と自負してきた久留米市中心商店街の1つ、一番街商店街に重い数字が突きつけられた。」とある。

10店舗中4店舗がシャッターだと、閑散としているのだろう。

理事長のコメントが記載されている。

筑後一円から集客した昔の一番街でなくてもいい。地元の人に喜んでもらえる商店街になろう。

具体的な施策に取り掛かっていかないといけないが、具体策が描けていないようだ。

こういう商店街は多いのだろう。

平成21年4月16日付の西日本新聞の記事【休日は増、平日は過去最低 中心商店街の通行量調査 復興イベント奏功 飯塚商議所】を読む。

記事によると、「飯塚商工会議所は、毎年3月に実施している飯塚市の中心商店街の通行量調査結果をまとめた。今年の平日は、過去最低だった昨年に比べ3.5%減。しかし、休日は22.1%増だった。商店街関係者は「昨年4月の火災後、復興イベントとして実施したセールなどが奏功したのでは」と分析。」とある。

飯塚市商店街連合会の会長のコメントがある。

「商店街だけでなく、イベントや周辺観光地との連携、若者が開店しやすい制度の導入など、どう消費に結び付けるかに知恵を絞りたい」

理論と実践を繰り返すつつ、やっていくしかない。

田嶋実紀良及び吉村徳則著『「商店街」活性化プラン―成功の事例と秘策 大店法・規制緩和に負けない』の"商店街活性化成功の実例"を読む。

今から10年前以上の本であるので、その当時の成功事例がどういった試みで行われ、現在どうなっているのだろうかと思いつつ読んだ。

1.パティオ事業第一号が完成「ヴィラ・ベルディ」
〜福岡県大川市大川商店街〜

家具の生産では日本一の工業都市として栄えた街として商店街も栄えていたが、近年には地域間競争で商店街は衰退してきたなか、組合の若手を中心とした商店街活性化に取り組んできたという。

当初組合の若手が勉強会を何度も積み重ね、共同店舗やファッションビルづくりの計画を検討してきたが、そういった形では各店の特徴を出せないということになり、共同施設としての広場(パティオ)を囲ったコの字型の商業施設になったという。

ファッションの本場のイタリアの情報を発信する街と伝統の家具づくりに根ざした木工の良さをアピール街にしたいということから「南欧の香りのする街」という基本コンセプトになったと。

本書の著者がパティオ事業を成功させる秘訣についてインタビューすると。

形だけマネればいいのではない。ファッション、飲食などを中心に、それぞれのコンセプトを明確にして、業種の組み合わせを行うこと

現在の「ヴィラ・ベルディ」を見てみたいと思う。

2.共同店舗のリニューアルに成功
〜岡山県落合町 協同組合落合ショッピングセンター〜
岡山県の中央部に位置する商店街であり、町外への購買力流出により衰退していたという。

当時の理事長が商店街を復興させようと町内の商業者に呼びかけして、共同店舗をオープンさせたのがリニューアルの始まりだったと本書に紹介されています。

その後、マンネリ化による売上の横ばいに見舞われ、全面改装、増床、総合結婚式館内の開設、スポーツクラブの併設、事業者内保育所「こばと園」、「サンプラザ」のオープン、ポイントカード事業の導入等、次から次へ挑戦している。

本書には、今後の抱負として、①他の大型店にできないような地域活動を積極的に実施することと②高齢者向けの商品開発を進めることが理事長から上がっていた。

環境の変化に商店街も変化していこうという姿勢がうかがえる。

3.城下街風のまちなみづくり
〜滋賀県彦根市「夢京橋キャッスルロード」本町まちなみ委員会〜

彦根城下町では、地権者が昭和62年に自主的に「本町地区まちなみづくり委員会」を結成し、はじめに、住民による「まちなみづくり相談所」の開設であり、ミニコミ紙「まちなみづくり通信」の発行に取り組んだと本書で紹介されている。

彦根市も昭和63年に「本町地区まちなみづくり条例」「建築審査会」を制定、設置し、建物撤去を行ったという。

彦根市が制定したまちなみづくり条例

・建築物は二階建てまで、歩道より1mセットバックして建てる。
・ネオンサイン、テント類は設置できない。
・看板の材質は、樹脂系以外のものを採用すること、位置は、二階の軒より低く、
・建築物より前には設置しないこと
等々。

このように町家のまちなみ再現には、あたらにテナント入りした店などにより、今まで商店3割、民家7割だっと構成が、商店7割、民家3割となったという。

本書では魅力ある街づくりには次のような手続きが必要であるとコメントされています。中途半端な事業計画では成し遂げることが不可能なこうした活性化事業を行うには、根本的な問題の数々を解決し、地域レベルでの意識の高揚と協力によって、組織化をはかり、魅力ある街づくりをしていかなければなりません。

持続的にまちづくりを行っていくという試みがなけらば、その成功は短期的なものに終わるのだろう。

4.明治鹿鳴館風の街づくり
広島県福山市福山大黒町商店街振興組合

福山の商業の中心地として栄えた大黒町周辺は、駅前へと中心地が移動したことにより人通りが少なくなり、アーケードも老朽化し、大黒町商店街もさびれていたとある。

そんな中、一人の家具店の経営者が中心となり、昭和54年に北部再開発努力会を発足し、PPM作戦を開始したと紹介されている。

PPMとは「パーク」「パーキング」「マーケット」の頭文字をとったもの。

そして、同年に、明治の鹿鳴館時代を彷彿とさせる街を目指し、アーケードを全面撤去し、ネオンアーチを設置し、昭和59年には、道路を赤レンガ、みかげ石畳敷に整備し、ハイカライト灯を設置。昭和60年には、植樹、明治鹿鳴館調の店舗やマンション、住宅等を整備。

一方行政側も、市営駐車場、公衆トイレ、派出所を新築したとある。

平成6年5月には、第一回「景観づくり大賞」を広島県知事より受賞。

本書には街並みがきれいになったことで、町外から医院も進出し、町の評価も高まっているとあります。商店街は店舗の連続性はなく、商店街然として活動はおこなわず、各店が個性をもって商売しているという。

あの商店街に行けば、美しい街並があり、便利な設備が揃っているというコンセプトから生まれたとあります。

福山には行くことがあり、ぜひ行ってみたい商店街あるいは街である。

HPの街づくり十ヶ条の9条には次のような規定があります。

「商人のための街づくりは失敗する。地域総住民のための街づくりをすべきである」

5.ドーム型アーケードと帆船のモニュメント「ガレリア竹町」
〜大分県大分市竹町通商店街振興組合〜

古くから栄えた竹町通商店街は、バブル崩壊後の消費不況と大型店出店の影響により集客力が減り、衰退が始まったことから、平成3年に近代化委員会を発足し、商店街の活性化に取り組んだとある。

まず取り組んだのが、商店街の統一コンセプトのまとめ。

タウンネーミングを「ガレリア竹町」とし、タウンキャッチフレーズを「暮らしの楽園」とした。

ガレリアという語には人々が集まり情報を交換する、または幸せを分ちあうという意味があるそうだ。

平成6年には新アーケード、カラー舗装・ドーム屋根のイベント広場を完成させ、通りは明るい雰囲気となったとある。

また、通りには船の帆をモチーフとしたオブジェが天井に吊るされ、イベント広場には約8mのポルトガル帆船をモニュメントとして設置。

帆船のショータイム時には親子連れや若者たちで賑わいを増すという。

アーケード新設にともない、個店も改装するところが増え、アーケードとマッチした商店街となっているという。また、放置自転車対策として空き店舗を利用して駐輪場を整備することで対応を図っているともある。

現在はどうなっているのだろうか。

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