長沢伸也編著『ヒットを生む経験価値創造―感性を揺さぶるものづくり
』(日科技連出版社)の第8章「アルビレックス新潟」4万人動員のマネジメントを読む。
雪が多く「スポーツ不毛の地」とされていた新潟で、スポーツビジネス(サッカー)が成功し、市域活性化につながっている例としてアルビレックス新潟の話は何度か聞いた。
監査法人時代のクライアントにサッカーチーム(現在J1)があったことから、こういう話を聞く機会があったのかと思われる。
ーなぜ、アルビレックス新潟は成功したかー
この本章は経験価値によるアルビレックス新潟の分析が行われている。
■SENSE
新潟の地元の人々は、気がハレるというハレを求めていた。それに対してサッカーを通じて、ハレの異空間を提供できたようだ。
ちなみに、アルビレックス新潟のチームカラーはオレンジだそうだが、元クライアントもオレンジではなかっただろうか。同期から試合の応援にオレンジの服を着ると入場料が無料になるという話を聞いて、オレンジの服を着て来いとアドバイスされた記憶がある。僕はオレンジの服を持っていなかったが、同期はカリフォルニアもびっくりなオレンジ服に身を包んで改札口から登場した思い出とともに。
■FEEL
ほかのJリーグチームのように大企業からサポートいただくということは新潟においては不可能であることから、薄く広く出資をつのることでサポーターによる手作りチームが形成されたとある。
新潟の地元の人は、地元のブランドにサポートするという意識が強かったのだろうか。これは他の地域の人でも有している意識のような気がする。
■THINK
アルビレックス新潟の活躍により、新潟のネガティブイメージが捨て去られ、新潟という地域を愛するという思考にドラスティックに変化したことが挙げられている。
地元ブランドにより地域のアイデンティティを再確認したということであろうか。
■ACT
「2週に一度のお祭り経験」と「統一的な声援経験」が挙げられている。
ハレの異空間が観客含めて形成することに成功したようだ。
■RELATE
俺たちの地域「新潟」でサポーターが一つになる経験が挙げらている。
地元の逸品を地域住民がサポートし、作り上げていくなかで、やがて地元のブランドになり、それが逆に地域の住民にアイデンティティを取り戻すことになり、やがて地域住民を一つの関係性に収斂されているようだ。
地域の住民は欲しているのかもしれない。地元のブランドを。
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