【人物・研究者】アレックス・カーの最近のブログ記事

平成20年11月30日付の信濃毎日新聞の記事【古民家から街並みPR 上田の学生グループが活動拠点】を読む。

記事によると、「旧北国街道の街並みを残す上田市柳町地区のアピールに取り組む信大繊維学部(上田市)などの学生グループ「宿場(やどりば)」が同地区に活動拠点を整え、29日から使い始めた。」とある。


「柳町の魅力発信のため管理運営するホームページの更新作業や学生同士の話し合い、町内の人や観光客らとの交流の場として使っていく」そうだ。


以前滋賀でも、北国街道を見たので、北国街道をネットでみると、「一般に北国街道と呼ばれる街道には二つのルートがあります。一つは長野県の北部から新潟県の直江津(上越市)で北陸道に合流するコース。もう一つが、滋賀県北部の琵琶湖東岸を南北につないで福井県の今庄町で北陸道につながるコースです。」(KANSAIこだわり紀行)とある。

僕が滋賀でみた北国街道は後者のようだ。『黒壁スクエアを歩く』を参照ください。

上田市も訪れてみたい。

古民家の活用は下記も参照ください。
空家あるいは古民家から地域を考える
【古民家再生】を読む
島根・大田のNPO、古民家をフランスに販売
That is Alex Kerr.』


『That is Alex Kerr.』の投稿記事でも触れたが、古民家の活用を芸術的視点からいち早く取り込んだのは、演出家鈴木忠志氏であろうか。

平成20年11月14日の日本経済新聞の記事【島根・大田のNPO、古民家をフランスに販売】を読む。

記事によると、「島根県大田市の特定非営利活動法人(NPO法人)、日本古民家研究会は市内の古民家をフランスへ移築する。14日に現地で着工し、2009年5月にゲストハウスとして完成させる。県内には約18万棟と多くの古民家が残され、NPOは県独自の資源として注目。今回の移築を手始めに、国内外へ販売するビジネス化も目指す。 」とある。

スケールが大きい。

海外の人々が、日本の古民家に新しい意味付けをしてくれるのかもしれない。アレックス・カー氏のように。

以下の投稿記事も参照ください。
空家あるいは古民家から地域を考える
『【古民家再生】を読む
That is Alex Kerr.』

平成20年10月23日付の日本経済新聞の夕刊記事【地元奈良で国際映画祭を】を読む。

2010年の開催を目指しているという。

以前の投稿記事『奈良で国際映画祭!!』でも取り上げ、ぜひ法隆寺をバックに見たいと書いたが、記事によると、神社仏閣の境内を利用しての野外上映の模索もしているようである。

プレイイベントの第一弾として奈良の魅力をテーマにシンポジウムを開催したようだが、そのメンバーにはアレックス・カー氏も参加していたようだ。

聞きたかった。

そういえば、信託会社が河瀬直美氏の最新作品に投資するという記事を最近読んだ。

JDC 信託・中小機構のファンドが、カンヌ映画祭グランプリ受賞の河瀨直美監督最新作「七夜待」に投資

河瀨直美監督の最新作「七夜待(ななよまち)」(長谷川京子主演)はタイが舞台のようだ。

芸術に投資される仕組みは多様にあっていいとおもう。

平成20年10月6日付けの日本経済新聞夕刊の記事【よみがえれ 美しき日本①】を読む。

今回取り上げられているのは、アレックス・カー氏である。

ここ数年注目している人である。

現在は町家の再生に取り組まれているようだ。

アレックス・カー氏の著書『美しき日本の残像 (朝日文庫)』を読んで、初めてアレックス・カーを知ったのだが、それ以後、その活動を見つめて来た。

この本の第7回新潮学芸賞選評で、司馬遼太郎氏がこんなことを日本を理解する目的で訪れていたアメリカ人記者たちに向かって言っているのも印象的だ。


「君たちは、まちがったときに日本にきた。五十年前か、それとも五十年後に来るべきだった。」五十年後にきれくれといったのは、むろん修辞であるとして、「そのくらい時が経てば日本人たちはいまの乱雑さに反省しておそらく手直しをはじめるだろうという希望的観測によるものだ。」

美しき日本をよみがえらせるのは、現代に生きている僕たちであるのかもしれない。

寒い日々が続く。クライアントの訪問後帰る途中で雪がぱらぱら舞い降りた。初雪?という感慨よりも、風邪にはこの寒さがこたえる。

大阪城の南に位置する空堀商店街界隈は都心であるが戦災を免れ、戦前からの長屋や街並が残る。スロープが多い町であるが、ERP導入時代遠回りであるが、この界隈の雰囲気が好きでよく歩いた記憶がある。

街元気プロジェクトに中小企業庁が出した「中心市街地活性化ハンドブックの事例集」を読んだところ、この町の雰囲気にほれこんだ人たちが居て、空堀商店街界隈を舞台に、長屋や街並保全を行い、地域のよさを地道にPRし、所有者を口説き落として、地域の"やっかいもの"であった老朽長屋を再生させた「からほり倶楽部」が載っていた。

「からほり倶楽部」の取り組みは、中心メンバーである六波羅氏が、たった一人で、「空堀商店街界隈」の魅力や資源を洗い出し、地域の人にその良さを訴え、意識覚醒を行ったという活動に心動かされる思いがした。また、建築家という違う立場と視点から、地域で"やっかいもの"ダッタ長屋を新しい資産としてとらえた点と「からほり倶楽部」の活動を地域に認知させていく実際家としての手続きにも感銘した。

「からほり倶楽部」は長屋再生事業をコミュニティビジネス化して、取組みを進めていると紹介されている。NHKの番組で、建築家の安藤忠雄氏が地域再生には家族とコミュニティの再生が必要だとコメントしていたが、今後、コミュニティー再生の需要は高まるのだろう。アレックス・カー氏の京都町家の再生事業「庵」がふと頭によぎり、「庵」もコミュニティビジネスなのかもしれないとふと考えてしまった。

大槻能楽堂の観劇の際に、からほり界隈を探索しようと思う。

PS 1月15日発行のビッグイシュー87号を購入した。
bigissue002.jpg

表紙には"幸せのレシピ24"とある。あとで"結婚ができる"レシピがないかを探してみよう。

6月に静岡の舞台公園で行われた鈴木忠志演出『新作サド公爵夫人第二幕(予告編)を観劇したかったが、スケジュールがあわず見れなかった。演劇には興味がないが、鈴木氏の演出作品は水戸芸術館総監督時代から興味を持ってみてきた。

鈴木氏がかってこんな事を述べられている。


「経済システムとコミュニケーション・システムのグローバリゼーションの進行とともに、世界的な規模での生活の画一化が訪れています。これから人々は人間同士の同一性をますます確認すると同時に、人々を区別する文化的要素、宗教や言語や価値観や国家の制度の違いをも改めて意識するはずです。そして自分とは何か、自分の所属する国家のアイデンティティとは何かという問いに向き合うと思います。その時に最も強く意識されざるを得ないものは文化の伝統でしょうが、最近の日本人は自国の文化的伝統と関連づけて自分や国家のアイデンティティを考えることを放棄してきたように思います。(中略)日本の伝統といわれるものの多くが、どんな時代、どんな環境にあっても変化の影響を受けない行動の様式を空間と関連づけて残そうとしたのはその証です。そしてそのいくつかは、時代を超えて生き残ることに成功しましたが、日本の伝統というものに触れる場合、時代を超えて生き延びた様式の背後に熾烈な精神的な戦いがあったことを忘れるべきではないし、様式として残された形だけを伝統と見なすことほど、日本の精神活動の伝統というものの在り方に反していることはないように思えます。」

この文脈につながる活動をしている特異な外国人としてアレックス・カーという人に注目している。『「日本ブランド」で行こう』(発行ウェイツ)で、日本文化の「実」(原点)に戻ろうと、日本文化の型だけでなく、精神的なものに触れる事の大事さを訴え、京都で「庵」を立ち上げている。日本の美と伝統を体感するプロジェクトである。


alex001.jpg

個人的にも伝統文化を支援していきたく、大槻能楽堂の賛助会員になって、能の発展に寄与して行きたいと思っている。

かって読んだアレックス・カーの『美しき日本の残像 (朝日文庫)』の第7回新潮学芸賞選評で、司馬遼太郎氏がこんなことを日本を理解する目的で訪れていたアメリカ人記者たちに向かって言っている。

「君たちは、まちがったときに日本にきた。五十年前か、それとも五十年後に来るべきだった。」五十年後にきれくれといったのは、むろん修辞であるとして、「そのくらい時が経てば日本人たちはいまの乱雑さに反省しておそらく手直しをはじめるだろうという希望的観測によるものだ。」

日本人による、日本人のための手直しは始まっているのだろうか。

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