ニイウスコー関連の記事を読む。
■平成22年2月12日付の読売新聞
記事によると、「調べによると、末貞容疑者は、社内会議を複数回開いて、ホワイトボードに取引先数社の社名や各社間の取引額を書き込むなどして、循環取引に絡む架空の商品の流れを説明したという。会議には部下数人が出席しており、この指示に従って、取引先に循環取引への協力を依頼したという。」とある。
■平成22年2月12日付の毎日新聞
記事によると、「システム開発会社「ニイウスコー」(東京都中央区、民事再生手続き中)の巨額粉飾決算事件で、売上高を水増しした架空の循環取引には約30社がかかわっていたことが会社関係者の話で分かった。(中略) 会社関係者によると約30社の大半は同社から取引を持ちかけられ、通常の取引と考えて応じていた。多数社を介在させることで取引の実態を分かりづらくする狙いだった可能性がある。循環取引ではCDなどの中身が空の「ソフト」も使ったが、監査法人には中身が入ったCDなどを示し、取引があるように見せかけて追及をかわしていた。」とある。
監査法人のトーマツも粉飾の疑いのある取引につき監査していたようだが、隠ぺいの行為をみるとかなり悪質なものを感じるな。
■平成22年2月11日付の朝日新聞
記事によると、「同社は07年6月期の連結決算で約40億円の債務超過に陥り、会長だった末貞容疑者ら当時の経営陣が退陣した。粉飾決算が発覚した後の08年4月、同社は07年までの5期分の連結決算で売上高を682億円水増しし、277億円の利益を過大計上していたことを公表した。 (中略)末貞容疑者は朝日新聞の取材に、「粉飾決算はしていない。取引は公認会計士も認めていた」と話していた。 」とある。
この件については、損害を被ったとして投資ファンド連合は10億円の損害賠償を求めてトーマツを提訴している。トーマツの計算書類の偶発債務の注記には、「元監査対象会社のニイウスコー株式会社の監査証明業務に関して、同社の株主たる3事業体及び個人株主3名から合計1,199百万円の損害賠償請求を受けているが、当該監査証明に過失は無かったとして係争中である。」とある。
日経BPの記事「元会長逮捕のニイウスコー、架空取引のからくり 元会長逮捕のニイウスコー、架空取引のからくり」にはつぎのようなことが記載されている。
実は、不正会計疑惑の報道がなされたことを受け、ニイウスコーは2007年10月に投資ファンド連合に対して本社会議室で説明の場を設けていた。その際、末貞元会長ら経営陣と同じ説明者席には、トーマツの担当会計士もいたのである。担当会計士はその場でニイウスコーの決算処理に太鼓判を押したという。このこともあり、投資ファンド連合は翌月に予定通り投資を実行したのだから、トーマツに裏切られたとの思いは強かった。
担当会計士が太鼓判を押したという真偽はわからないが(議事録で確認できそうだが)、どういう立ち位置での出席であったのだろうか、疑問がわく。
記事の末尾には「損害賠償請求訴訟の行方については、この場で判断することはできないが、いずれにせよ、トーマツは何らかの形で今回の事件について自らのけじめをつける必要があるのではないだろうか。」とある。
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